こんにちは〜!こんばんは〜!まるっピです!
今日は、ただいま開催中の深堀隆介展「水面のゆらぎの中へ」へ行ってまいりましたので、ご紹介します。
会期:2025年7月5日(土)~9月7日(日)
会場:あべのハルカス美術館
美術作家・深堀隆介さんが手がける金魚アートの大規模個展で、全国巡回予定。
初期から最新作まで約300点が集結し、透明樹脂とアクリル絵具を重ねる独自の「2.5Dペインティング」技法によって、まで生きているかのような金魚たちが現れます。
1. 涼やかな金魚たちとの出会い
会場に足を踏み入れた瞬間、そこは金魚の楽園。
尾びれや胸びれがゆらゆらと揺れ、今にも水の中へ泳ぎ去ってしまいそうな錯覚を覚えます。
この夏の暑さの中、涼しさと日本の夏らしい情緒を感じられました。

絵画の迫力と透明感
深堀さんは「絵が特別上手いわけではない」と語っていますが、それが信じられないほどの完成度。
立体アートだけでなく、金魚を真上から描いた大きな絵画は、透明感や鱗の煌めき、そして生命感までもが見事に表現されていました。

モデル金魚たちの物語
作品のモデルとなった金魚たちを紹介するコーナーも印象的でした。
それぞれに名前があり、性格や出会い、そして別れまで丁寧に記されています。
深堀さんの金魚への深い愛が伝わってきました。
ポップな金魚すくいコーナー
途中には、金魚すくいを模した展示も登場。
そこではリアルな金魚だけでなく、アニメ調にデフォルメされた可愛らしい金魚も登場し、現実とファンタジーを行き来するような不思議で楽しいひとときでした。
非日常空間での撮影スポット
最後には、撮影できる特別な部屋が用意されていました。

大きな立体アートの中で金魚たちが自由に泳ぎ回り、水面には渦が生まれ、電話の受話器の音で水面が振動しているように見える作品もありました。


さらに地球儀や扇風機、メガネの中まで金魚が泳いでおり、日常の中に潜む小さな水世界を覗き込むような、不思議でワクワクする空間でした。


中にはポップな金魚も1匹だけ混ざっていて、見つけた瞬間は思わず心が躍りました。こんなユーモアもあってとても楽しい展示会でした。
グッズコーナー
展覧会のお土産は、いつもポストカードを買うのが定番の私。
しかし今回は、深堀さんの作品の命ともいえる樹脂の艶感や立体感がポストカードでは伝わらず、なんだか物足りないと思ってしまい、思い出は心に残すことにしました。
代わりに、一緒に行った次男坊へアクリルキーホルダーをひとつ購入しました。
グッズコーナーにはポスター、マグネット、大判ポストカード、ハンカチ、メモ帳、そして「すみっコぐらし」とのコラボグッズなど、定番からユニークなものまで幅広く揃っていました。
命の気配を感じる展示
リアルと虚構のあわいを漂いながら、確かに「命」を感じさせる作品群。
深堀隆介さんは哲学的にこんな問を投げかけています。
「品種改良された金魚は人間なしには生きていけないが、果たして金魚が人間に作らせ面倒をみさせるように仕向けたのか?」また、
「金魚が人間に何かを感じさせ、面倒を見させる存在である。」と語られています。
「人間のエゴで改良して作られた金魚は、みんなを癒してくれる」
「金魚は職人によって常に改良されてきた魚。金魚の美を考えることは、日本人とは何かを考えることにつながります」と…。
美しさの裏にある、品種改良や養殖など人間と金魚の歴史的つながりに対する深い眼差しがありました。
哲学にも触れられた今回の展覧会。見終えたあとも、尾びれのゆらぎや水面の光、あの可愛い金魚たちが心に残り続けています。


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