こんにちは〜!こんばんは〜!まるっピです!
先日、SNSを眺めていると、ふと目に留まった記事がありました。
Canonギャラリー大阪で開催されている、佐藤 和斗 写真展「生き物たちの暮らす森」。
私は普段から美術展の情報をよくチェックしているのですが、流れてくるのは関東、特に東京の美術館のものがほとんど。
「行きたいな」と思っても、なかなか足を運べないことが多いのが正直なところです。
でも今回は大阪。それに写真展。
場所を調べてみると、いつも通っている中之島美術館のすぐ近く。
会期も12月24日まで。
これは行くしかない、と思いました。
Canonギャラリーはキャノンプラザ大阪内にある、小規模なギャラリーでした。
Canonのカメラがずらっと並んだショールーム。カメラは家電量販店でしか見かけたことのなかった私は、カメラやレンズがずらりと並んでいるそのかっこよさに感動しました。
ショールームの一角にありました。雰囲気がガラリと変わり黒い壁に薄暗い照明。大小さまざまな写真が並び、そのひとつひとつにスポットライトが当たり、完全に没頭できる空間でした。
写真一枚から始まった興味
記事のサムネイルになっていたのは、
木のウロから顔を出し、羽を休めているコウモリの写真。
「かわいいなぁ」
その一枚に、すっと心をつかまれました。
絵画は「実物」を見ることで完成する
絵画というものは、写真で見るのと実物を見るのとでは、まったく印象が違います。
筆のタッチ、
絵の具の光沢、
塗り重ねられたことで生まれる凹凸。
実物を前にして初めて気づくことが、たくさんあります。
では、写真はどうでしょうか。
正直なところ、
「画面で見るのと、そんなに変わらないのでは?」
と思っていました。
写真は「空気」を感じさせる
けれど、会場で大きなパネルとして展示された写真を見て、その考えは変わりました。
緑に包まれた森の中、
やわらかな光に照らされたフクロウ。
そこには安らぎがあり、
森の湿度や、ひんやりした空気まで感じられるようでした。
写真なのに、
その場に立っているかのような感覚。
生命の息吹を感じるほどに生い茂った緑に囲まれた鹿の頭蓋骨の写真なんかはとてもメッセージ性があり、「今を生きろ!」というような熱い思いを受け取りました。
刹那を切り取るということ
写真は、その一瞬を切り取る表現。
絵画よりも、
時間の流れを強く、刹那的に感じました。
どこを切り取るのか。
何にピントを合わせるのか。
それだけで、同じ景色がまったく違うものに見える。
さらに見れば見るほど絵画的と思えるような写真もありました。
絵画は絵の具に水、ないしは油を混ぜて描きますが、写真は絵の具を光でといたかのような色で、私の好きな印象派の画家たちはこの光というものを描こうとした。
そんなことにも気づかせてくれる写真たちでした。
写真と絵画、似ているところ
構図の重要性という点では、
写真も絵画もよく似ていると思います。
どこを切り取り、
どの角度から見るのか。
それによって、作品の雰囲気は大きく変わりますよね。
モネとルノワールの「ラ・グルヌイエール」
同じ景色を描いた作品として思い出したのが、
モネとルノワールの《ラ・グルヌイエール》。
同じ場所で、同じものを見ていても、
モネは水面のきらめきにピントを合わせ、
ルノワールは人の存在に重きを置いた。
その違いが、とても面白い。
きっとお互いの作品を見て、
新しい気づきが生まれて、
楽しい時間を過ごしていたんだろうな、なんて想像してしまいます。
今の私が感じる、写真と絵画
歳を重ねるにつれて、
景色が少しぼやけて見えるようになりました。
だからこそ、
写真の画質の良さ、その美しさに驚かされます。
実際に目で見るよりも、
綺麗に見えると感じることもあります。
今の私は、
絵画の方が、実際に景色を眺めているような気がします。
一方で写真は、
知らない世界を見せてもらっているような感覚。
「この世界って、こんなに美しいんだ」
そんなふうに、心を揺さぶってくれます。
写真も、絵画も
写真と絵画は、似ているようで、やっぱり違う。
それぞれに良さがあって、
見るポイントも違って、
それぞれの面白さと感動があります。
だから私は、どちらも大好きです。
今回、初めて訪れたCanonギャラリー。
素敵な写真に出会えて、
これからも、ちょこちょこ立ち寄りたい場所になりました。
またひとつ、
私の「お気に入りの居場所」が増えました。


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