こんにちは〜!こんばんは〜!まるっピです!
行ってまいりました!ポーランド芸術が日本初上陸と聞き、楽しみにしていた展覧会!
若きポーランド -色彩と魂の詩 1890~1918-
日時:2025.03.25(火)〜06.29(日)
場所:京都国立近代美術館
京都国立近代美術館は、京都京セラ美術館の目と鼻の先にあり、行きなれた場所ですが、今日初めて訪れました!
平安神宮の大きな鳥居が建物の真ん前にあり、その大きさに圧倒されつつ、美術館の中へ。

ポーランド国旗と同じ鮮やかな赤と白で二分割されたデザインの垂れ幕がお出迎えしてくれました。
白は純潔や平和を、赤は勇気や愛国心を象徴しています。シンプルながらも、歴史と誇りが込められた配色になっています。
1795年にポーランドは、国土をロシア・プロイセン・オーストリアに分割され、地図上から姿を消しました!以降123年間国を失うという歴史があります。
国を失った人々がアイデンティティの拠り所としたのが文化や芸術でした。
苦境の中でも文化と誇りを守ろうとした芸術家たちの情熱、
国がなくても我らの魂がここにある!と立ち上がった若きポーランドの芸術家たちの作品を堪能してまいりました!
色彩の力強さ

とても印象的だったのが、色彩の力強さです。落ち着いた色の中にハッとさせられる色が混じっている。見た人を虜にさせる色使い。
西洋絵画とも、ロシアや東欧の写実主義とも違う…
これがポーランド独自の魂が込められた絵画。熱い温度のようなものを感じる絵画でした。

「自然」は心を映し出す鏡

写実的な風景画も、霧が立ち込める秋の森や、淋しげな冬の湖畔など、そこには画家たちの気持ちというか…”心の気配”のようなものがそっと塗り重ねられているよう…
自然をただ写すのではなく、「もの悲しさ」「孤独」「憂い」といった感情を託し描かれている。
それを目の当たりにした私たちは「生命のはかなさ」や「再生」といったテーマを考えずにはいられない。そんな力を感じました。
日本の美とポーランド芸術の意外な接点
私が嬉しく思ったのが、この象徴的な自然表現や色使いの背景に日本美術の影響があったことです。
浮世絵に代表される大胆な構図や装飾的な表現、そこから得たインスピレーションを「若きポーランド」の芸術家たちは貪欲に吸収していきました。
特にフェリクス・ヤシェンスキは日本美術を愛しており、自ら「マンガ」と名乗ったほどです。
彼は膨大なコレクションを通じて、ポーランドの芸術家たちに日本美術を伝え、創作活動を支援しました。

この鮮やかな赤の使い方がどこか懐かしいような。目をひくビビッドな色使いですが、私たちにも馴染みのある、なんだか落ち着くこの絵は特にお気に入りです。

絵のタイトルが、「着物を着た日本女性」になっていましたが、どのモデルもみな鼻が高く、どう見ても日本女性ではなかったのですが、着物の柄の細かさや美しさ、生地の滑らかさ、そして光沢感。
私たちが慣れ親しんだ美しさがしっかり表現されていて、見ていてなんだか誇らしいような。そんな気持ちになりました。
郷土の風景に宿る誇り
「若きポーランド」の芸術家たちがポーランド独自の芸術を模索する中で、人々を魅了したのが、郊外の農村や地方の素朴かつ威厳のある風景、民族衣装や祭礼、人々の暮らしなどの文化習俗でした。

生活の匂いや息づかいがそのままキャンバスに閉じ込められて、まるで現地を旅しているかのようでした。
グッズ
はい!今回も楽しみにしておりました!
グッズの数は少なめでしたが、欲しいものはきっちり押さえてくれていました!
ジャ〜ン!

紅茶やお菓子など、お土産にぴったりの商品たち。
紅茶のティーバックはちょうどいいサイズ!フロランタンもお土産にもってこいです。

定番のポストカードやアクリルキーホルダー、メモ帳・しおり・マスキングテープなどなど。
この”売れてます♪”のエコバック!写真では黒色に見えますが、実際はダークグレーに黄色いお花のモチーフでとっても可愛かったです!
買おうか最後まで悩みましたが、少し小さめのエコバッグだったので、いつもパンパンに詰め込む私には不向きと断念しました。
このほかにも、ポーランド食器のポーリッシュポタリーやハンカチ、レース、カトラリーなどもありました。
グッズ販売のブースはとてもこじんまりとしていましたが、グッズの数はたくさんありましたので大満足でした。
まとめ
今回の展示会は、ただただ美しい作品を見るだけではなく、それを描いた画家たちの国への想いや、文化を守ろうとする情熱、そして異文化も吸収し生まれた新たな価値観。それらを存分に味わうことができました!
100年の時を経てもなお伝わってくるエネルギーを皆様もぜひ体感してみてください!
若きポーランド展6月29日までです!
この気持ちの良い春のひとときに、ぜひ美術館で遠い国の風を感じてみるのはいかがでしょうか。おすすめです!
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