こんにちは、こんばんは、まるっピです!
先日、
モネ 睡蓮のとき
Le dernier Monet : Paysages d’eau
2025年3月7日〜2025年6月8日
京都市京セラ美術館
に行ってきました。が、すでに展示は閉幕間近…。レビューというよりは、美術館に足を運ぶことの価値や、私が受け取った“モネの祈り”についての体験を書き残しておきたかったのです。

展示会に行ったのは閉幕寸前。
本当は、今回の展示に行こうか迷っていたんです。モネの展覧会は過去にもいろいろ見てきたし、他にも気になる展示があって…。でも、友人が「一緒に行こう」と誘ってくれて、滑り込みで見に行くことができました。結果的に行ってよかった!と心から思える展示でした。
モネ展、今回のテーマは“晩年”の作品たち
今回の展示では、モネが40歳を過ぎてフランス・ジヴェルニーに移り住んだ後、自分で造った庭とそこに浮かぶ睡蓮の池を描き続けた晩年の作品が集まっていました。
いつ見ても美しい、でも今回は何かが違った
モネの作品って、良くも悪くも変わらないようでいて、でも「いつ見ても美しい」作品たち。ピンクや紫の優しい色づかい、大きなキャンバスに描かれた池や花。今回の展示では、それらが祈りのように、静かで力強く胸に響きました。

モネと日本のつながりって?
睡蓮や柳、藤の花など、どこか“日本っぽさ”を感じる植物が多いのも特徴です。実はモネは大の日本好き。妻のカミーユに着物を着せた絵も描いていて、「日本趣味(ジャポニスム)」に影響されたことがわかります。
近くで見る・遠くで見る。だから美術館で見たい!
モネの絵って、近くで見ると「えっ?これ何?」ってくらい荒々しい筆づかい。でも少し下がると、水面のゆらぎがふわっと浮かび上がってくる。その“視点の移動”による感動は、美術館じゃないと味わえません。

白内障の影響——色彩と命の燃焼
展示の終盤、モネが白内障の手術を受けたあとの作品に切り替わります。これが驚きの色使い。淡い癒しの色が、突然燃えるような赤や黄色に。筆づかいも荒々しく、モネが命を削って描いたような迫力に胸を打たれました。
絵の前で感じた祈り、そして生きる力
睡蓮は仏教で「極楽に咲く花」。その花をモネは何度も何度も描き続けました。光の移ろいを写し取るように。絵を前に立ったとき、これは祈りだ、命そのものだ…と感じたんです。
主催者のメッセージから伝わる「本気」
展覧会には、マルモッタン・モネ美術館からの丁寧なメッセージも掲示されていました。これを読むと、「印象派150年の節目に、日本でこれだけの作品を見られるのは奇跡だ」と改めて実感。
楕円形の展示室も再現されていて、まるでマルモッタン・モネ美術館に訪れたかのような感覚に包まれました。関係者のみなさんに心から感謝です。
展示を見終えて、自分に問いかけたこと
展示を見終えたあと、自分の人生に問いかけたくなりました。
私は、私自身が満足できる人生を送れているかな?
晩年、視力を失いかけながらも絵を描き続けたモネの姿に、羨ましさ、嫉妬、そして「私も、私らしく生きていきたい!」という希望をもらいました。
美術館で味わう心の動き。それをもっと多くの人に感じてほしいから、このレビューを書きました。モネじゃなくてもいい。あなたの心に響く“作品”を、ぜひ見つけに行ってください。


コメント