こんにちは〜!こんばんは〜!まるっピです。
今回は、国立西洋美術館で開催中の展覧会
「どこ見る?どう見る?西洋絵画!ルネサンスから印象派まで」に行ってきました!
会期:2025.06.25(水)〜10.13(日)
会場:京都市京セラ美術館
写真OKの展示ということもあって、じっくり・たっぷり堪能。
本記事では展覧会の全体像に加え、私が心を奪われた作品たちの感想もたっぷりご紹介します♪
展覧会の見どころは?
本展は、アメリカ・サンディエゴ美術館の日本初公開作品と、国立西洋美術館の所蔵品を一堂に展示し、ルネサンスから印象派までの西洋美術の流れを約60点でたどれる展覧会。
「どこを見る?どう見る?」というテーマのもと、絵画の楽しみ方にヒントをくれる構成も魅力。
美術初心者からマニアまで幅広く楽しめる内容です!
見どころPOINT
- すべて日本初公開!サンディエゴ美術館の名品が来日
- ジョット、ジョルジョーネ、ゴヤ、スルバラン、コターンなど珠玉の作家たちの作品が登場
- 国立西洋美術館の名作との比較鑑賞も楽しめる
- 「絵のどこを見ればいいの?」が自然とわかる丁寧な解説と展示構成
作品鑑賞レポート!私のお気に入りたち
ここからは、実際に展示を見て感じたこと、印象に残った作品たちをご紹介します✨
ルカ・シニョレッリ『聖母戴冠』

扇形の大きな作品。その大きさと神聖な雰囲気に圧倒されました。
力強い人物表現と劇的な構図に目を奪われました。
カルロ・クリヴェッリ『聖母子』

キリストとマリアが中心に大きく描かれた構図は、ルネサンス全盛期の流行だったそう。
特に印象的だったのは、胸壁(手前の壁のような構図)。この壁が、私たちと聖なる存在の距離を感じさせながらも、写実的に描かれることもあってすぐそこに存在しているような不思議な感覚に。
キリストの小さな足が胸壁にちょこんと乗っていたのが、なんとも愛らしくて…クスッとなってしまいました。
フランシスコ・デ・スルバラン『聖母子と聖ヨハネ』

白い肌のなめらかさが本当に美しくて、ついつい見惚れました。
温かさが滲み出るようなタッチに、画家の優しさを感じます。
パオロ・ヴェロネーゼ『アレクサンドリア聖カタリナの神秘の結婚』

三連祭壇画として展示されていて、細部の精密さや生地の光沢感、繊細な筆致にただただ感動。
まるで宝石箱のような世界。

『マグダラのマリア』関連作

ベルナルディーノ・ルイーニ『マグダラのマリアの回心』:そのほほえみがまるでモナ・リザのよう。優しく静かに微笑む姿がとても印象的でした。

ジュリオ・チェーザレ・プロカッチーニ『悔悛するマグダラのマリア』:人間の儚さを象徴する頭蓋骨と、闇の中に浮かび上がる白い肌。憂いを帯びた視線が胸に刺さるよう。
ファン・サンチェス・コターン『マルメロ、キャベツ、メロンとキュウリのある静物』

静物画の最高傑作とも言われる1枚。
構図はとても人工的で、左上から右下に並ぶ食材たち。どこからか吊るされたマルメロとキャベツ。
よーく見ると、マルメロとキャベツの影がない…?背景の闇に吸い込まれているような不思議な違和感。
写実と幻想の境界を彷徨うような感覚になりました。
ファン・バン・デル・アメン『果物籠と猟鳥のある静物』

ぶどうの粒ひとつひとつにまで命が宿っているような描写。
リアルすぎて、本当に手に取って食べたくなりました。笑

ね?美味しそうでしょ?笑
ベルナルド・ベロット『ヴェネツィア、サン・マルコ湾から望むモーロ岸壁』

絵の半分は空という大胆な構図。空と街並みのコントラストがとても爽やか。
開放的な空とは反対に、街並みの情景がかなり細かく描かれていて、遠くから街を一望しているような、潮風すら感じるような清々しい風景画でした。

マリー=ガブリエル・カペ『自画像』

女性画家ならではの柔らかさと可愛らしさに惹かれました。
ドレス、髪飾り、お姫様のような装いから「きれいでありたい」女性の心が伝わってくるような、キュートな作品。
ホアキン・ソローリャ『ラ・グランハのマリア』

180cmを超える大作!印象派に向かう筆使いで、荒々しさの中に生き生きとした表情がありました。
帽子・傘・ベルトに配されたアクセントカラーの黄色が印象的。
小物の色を合わせるのって、今も昔もオシャレ上級者の証!
まとめ:名画たちと過ごす、贅沢な時間
ルネサンスから印象派まで、名作を一度に体験できる展覧会。
絵画鑑賞に慣れていなくても、“見る楽しさ”を教えてくれる展示でした。
美術に詳しくなくても、「好き」「気になる」と思えたら、それがもう素敵な体験。
今回の私のお気に入りはこちら!
ジャ〜ン!

ニコラ・ランクレ『眠る羊飼いの女』
とても心地よさそうに眠る女を優しい眼差しで見つめる男。この絵を見て、微笑みがふと溢れました。ほっこりした作品でした。
みなさんも、自分だけの“お気に入りの一枚”を見つけに行ってみてくださいね♪


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